日本に砂漠⁉
「日本にも砂漠があるって知ってました?」”砂丘”ではなくて、”砂漠”です。”砂丘”は、風で運ばれた砂が堆積してできた丘、”砂漠”は、雨量が少ない地域で砂や礫、岩石の多い土地のこと。鳥取砂丘は有名ですが、日本に砂漠があることを知らない方も多いのでは。
せっかくMTBを買ったのに、近所の雑木林を走るだけでは物足りないと思っていた時に自転車雑誌で「日本にある砂漠」の記事を発見!しかも、ただの”砂漠”ではなく”裏砂漠⁉”。
その”裏砂漠⁉”がどこにあるかというと…、なんと東京都の「伊豆大島」にあります!
伊豆大島
伊豆大島は、東京都大島町。東京から南へ約120km、神奈川県の江ノ島から約60kmにある黒潮の影響で一年を通じて温暖な気候の島。
島の特徴
- 名物はツバキ!椿油が特産品
- 島の中央には標高758mの活火山「三原山」
- 1986年の噴火以降、火口周辺の立ち入りが規制されていたが、1996年に解除
- 車は「品川ナンバー」
山頂は火山活動によってできた巨大な直径3~4.5km凹地のカルデラがあり、いかにも火山島という感じの島!
島へのアクセス
伊豆大島へ行く方法は主に2つ。
① 船
東京都の竹芝桟橋から高速ジェット船なら最短1時間45分、大型客船なら最短6時間。
竹芝桟橋は、ゆりかもめ「竹芝駅」から徒歩1分、JR「浜松町駅」から徒歩約8分。
船の予約は、東海汽船
② 飛行機
東京都の調布市にある東京都調布飛行場から、25分のフライト。調布飛行場は、京王線調布駅北口からバスで約15分。
飛行機の予約は、新中央航空
MTBを持っていくので、大型客船を利用。夜22時に出港→翌朝6時に伊豆大島に到着する便でしたが船が早めに到着したらしく、しばらく海上で停泊してました。料金は、輪行袋入りの自転車代も入れて片道約9,000円。
ちなみに輪行とは、自転車を分解して専用バッグに入れて公共交通機関で運ぶこと。現地ではそのままサイクリングできるので、移動の自由度が格段にアップ!
自宅から浜松町までは電車移動、大型客船も輪行だからラクチン。ただ、一番悩ましいのが短距離の移動。浜松町駅から竹芝桟橋までは徒歩8分ほど。これくらいの距離のために、自転車を輪行袋から出して組み立て、またすぐ収納するのはちょっと面倒…。結局、浜松町駅から輪行袋を担いで竹芝桟橋へ。
でも、これが意外と大変!輪行袋の中の自転車は約10kg。さらに、リュックには別の荷物が約10kg。輪行袋は片肩に担ぐからバランスが取りずらくて、歩きにくい。結局、徒歩8分のはずが15分かかってようやく竹芝桟橋に到着。乗船券を受け取り、無事に船へ。夜行便なので、寝て起きたら伊豆大島。目覚めとともに非日常の旅がスタート!
いざ、裏砂漠へ!
裏砂漠へ行くルートは主に2つ。
① 温泉ホテルルート
大島温泉ホテルから「こもれびトンネル→いつか森になる道」を抜けていくルートで、裏砂漠・風の丘まで歩いて片道約1時間弱。
② 月と砂漠ラインルート
大島一周道路の南東にある「月と砂漠ライン」入り口から、行き止まりにある駐車場まで行って、駐車場から裏砂漠へ。「月と砂漠ライン」入り口から駐車場までの距離は、約3キロで高低差は250m。
一面、黒々とした火山岩に覆われた裏砂漠は、まさに異世界。広がる漆黒の大地にぽつぽつとしか生えていない緑の草、そして奥に広がる青い海。沖縄の離島でも火山岩を見たことはあるけれど、ここはまるで別の惑星に降り立ったような感覚。

裏砂漠周辺は特別保護地区として車両の乗り入れが禁止されているので要注意!
まとめ
伊豆大島には他にも島の南西部にある高さ24mの「地層大切断面」や貝の博物館、温泉など観光スポットがたくさん。「自転車を持っていくのは大変だけど、島でサイクリングしたい!」という方は島内に何か所かレンタサイクル(1日2,000円位)もあるので、MTGを借りることもできます。

皆さんも”非日常”の砂漠体験、いかがでしょうか?